来週の戦略(ドル円、ポンド／ドル、豪ドル／ドル)

①ドル円

・FOMCによる円高圧力と雇用統計等の各指標が好調なことによる円安圧力が均衡して109円台でレンジ相場になると予想

・但し、米国株式指数が好調で日経平均も連れ高となる場合は110円台復帰もあり得るし、その逆で株価軟調の場合108円台への下落もあり得る

【基本戦略】109円30銭～40銭で買い(108円台突入でロスカット)、109円70銭～90銭で売り(110円台突入でロスカット)

②ポンド／ドル

・メイ首相案否決により合意なき離脱の可能性が若干高まったものの、逆に議会も３月末の離脱期限に向け本腰を入れた検討を行い始める。漸くマトモな交渉が開始されることで市場不安が後退。ポンド高の流れになると予想

※なお３月末期限は延長されると予想

【基本戦略】1.30台で買い(当面ホールド)、1.29台突入でロスカット

③豪ドル／ドル

・ドル円と同じくFOMCによる米ドル安の流れと、好調な経済指標による米ドル高の流れのハザマで揺れ動く

・それ以上に米中通商問題のヘッドラインに依存される。３月末までにトランプ／習近平の両首脳による完全な合意がなされるとは思えず、アメリカは本当に2,500億ドル相当の輸入品に対して関税をかける可能性が高まっているとの認識

・米中通商問題を単なる貿易摩擦解消に向けたイシューと捉えるか？世界の覇権をかけた大国同士の冷戦と捉えるか？にもよるが個人的には後者と考える

※可能性としてトランプ大統領は関税ゴーだが議会が否定、という玉虫色の判定を下すこともあり得る

(現在大統領独断で関税設定が出来るが、議会承認を必要にするように変更する内容の法案が上下両院に提出されている)

・また、中国経済の成長鈍化懸念、豪銀行による住宅ローン金利上昇による政策金利利上げ予測の後退、等もあり積極的に買う地合いにはない

【基本戦略】0.725で売り、0.7030で利益確定。0.74台突入でロスカット